おにぎりや手巻き寿司を作る際には欠かせない海苔ですが、海苔にはツルツルと光沢のある面とザラザラした面があります。
この二つの面、どちらが表でどちらが裏かというと、現在はツルツル面が表です。
(昔ながらの天日干しの製造法ではザラザラ面が表です)
どちらの面を表にして使うかは、見た目や食感などで選ぶとよいでしょう。
この記事では、海苔の表と裏の見分け方と、どちらの面にご飯をのせるべきかを紹介します。
海苔の表と裏の見分け方
海苔の表裏を見分ける方法は思ったよりも簡単です。
ツルツルしている面が表です。
一方、ザラザラとした面が裏面となります。
このツルツルとザラザラの違いは、海苔の製造過程に起因しています。
現代の海苔製造では、全自動の乾燥機が使用されており、乾燥時にはすのこの上に海苔が置かれます。
すのこに触れていた面がザラザラになり、触れていなかった面がツルツルになるのです。
過去には天日干しで製造され、すのこに触れた面を直射日光にさらしていたため、ザラザラの面が表とされていましたが、現在は機械化された製造方法によりツルツルの面を表とするのが一般的です。
このように海苔の表裏を正しく理解することで、よりおいしい手巻き寿司やおにぎりを作るのに役立ちます。
おにぎりや手巻き寿司を美味しく食べるための海苔の巻き方
海苔を使う際、どちらの面を外側にするかが味わいや食感に影響します。
通常、ザラザラした面が内側、ツルツルした面が外側になるように巻くことが多いです。
食品店や寿司屋で学ぶ巻き方では、この向きが推奨されることが多く、コンビニや寿司屋のおにぎりや巻き寿司を見ても、ツルツル面が外側に来ていることが一般的です。
この方法だと見た目が美しく、海苔とご飯がよくくっつき、巻きやすいです。
ツルツル面が外にある場合、手で持ったときに海苔が手に付きにくく、より良い食感を楽しめます。
しかし、もしおにぎりや手巻き寿司をあらかじめ作っておく場合は、ザラザラ面を外側にすることをおすすめします。
ザラザラ面は水分を吸収しやすく、海苔が乾燥してパリッとした食感が長持ちします。
また、この面を外にすると、海苔の風味が際立ち、噛みやすくなります。
ツルツル面を外側にすると、時々上あごや唇に海苔がくっついてしまうことがありますが、ザラザラ面を外にするとそのようなことが減少します。
見た目をそれほど気にしない場合は、ザラザラ面を外側にして食べることで、これらの利点を活かすことができます。
美味しく海苔を炙るコツ
海苔を香ばしくするために炙る方法は、その風味と旨みを引き立てます。
自宅で手軽に海苔を炙るなら、フライパンやトースターを使う方法がお勧めです。
炙り過ぎは苦味を引き起こすことがあるため、様子を見ながら行ってくださいね。
初めての場合は、少し炙って取り出してみると失敗がないと思います。
フライパンを使った海苔の炙り方
- フライパンを中火で予熱します。
- 予熱したフライパンを弱火~中火にして、海苔を10秒間炙ります。
- 海苔を裏返して、もう一面も同様に10秒炙ります。
フライパンの大きさや種類、火加減にもよるので、10秒というのは参考程度にして、様子を見ながらちょうど良さそうなところを探ってください。
トースターを使った海苔の炙り方
トースターを使えば、より簡単に海苔を炙ることができます。
- トースターを20秒ほど予熱します。
- 海苔を2枚取り、裏面同士が向き合うように重ねます。
- トースターに入れ、3秒から10秒の間で加熱し、取り出します。
海苔を2枚重ねることで、炙りすぎを防ぎつつ均一に加熱することが可能です。
トースターの温度設定(ワット数)により、加熱時間を調整してください。
気を付けないとすぐに焦げてしまうと思います。
まとめ
一般的に海苔のツルツル面が表とされています。
乾燥時に、すのこに触れていた面がザラザラに、触れていなかった面がツルツルになるためです。
(以前は、天日干しで製造され、すのこに触れた面を直射日光にさらしていたため、ザラザラの面が表とされていました)
例えば、巻き寿司を作る際、お店や家庭では、外側にツルツル面を使用することが多いですが、どちらにするかは好みで選べます。
外側が表の方が見た目にもキレイで美味しそうですが、ザラザラ面を外側にすると食べやすくなるため、一度試してみるのも良いでしょう。
また、ひと手間かかりますが、さっと炙るのも香りが出たりパリッとして美味しいですよ。